皆さんこんにちは!「足底筋膜炎」について、今回ご紹介したいと思います。
足底筋膜炎は足の裏が痛くなる状態で、よく歩く方に多く見られます。
まず足底筋膜がどの様なと所かご紹介します。
足底筋膜とは
足の裏には、強い繊維状の組織である腱が踵から足の指の付け根にかけて付いています。これを足底筋膜といいます。
足底筋膜の役割は、足の裏にある土踏まずを維持することです。
土踏まずがあるおかげで足の裏に重さがかかったり、ジャンプした時等にかかる衝撃を吸収してくれます。
そして、上記の吸収した力を足を蹴り出す時の力として有効活用する時にも関わっています。
足底筋膜炎とは
「足底筋膜とは」にある様に、重さ・衝撃の吸収・蹴り出しの力の使い方を繰り返すと、足底筋膜に負荷が集中してしまいます。この繰り返しと、負荷の集中についてご紹介します。
1・スポーツによるオーバーユース(使い過ぎ)
ランニングやバレエの練習による事が多いようです。
この場合練習量のコントロールが必要です。量より質を重視した練習メニューに替えましょう。炎症が既に起きている様でしたら、休養を取りましょう。
2・疲労の蓄積・加齢
長時間の立ち仕事で疲労が溜まっていても、ケアをせず放って硬い筋肉のままにしてしまったり、加齢で疲労が取れずらくなり硬い筋肉のままになってしまっている方です。
この硬さは何も足底筋膜だけの事ではありません。ふくらはぎの硬さ、アキレス腱の柔軟性も含まれます。ふくらはぎ・アキレス腱も蹴り出しの力に関わっています。ふくらはぎ・アキレス腱の硬さが、足底筋膜の負荷を増やしてしまいます。
3・新しい靴に替えた
新しい靴のサイズが合わず、踵が固定できない靴・靴底の薄い靴・クッション性の薄い靴
は足底筋膜の負荷が増えて、原因となる事もあります。
4・日々の姿勢
足底は頭~足までの体重を支えています。支えている重さは、歩いている時で約1,2倍走ると2倍にもなります。ただしこの負荷は正しい姿勢の方です。
例としてデスクワークを挙げます。デスクワークでPCを使っていると、PCを覗き込むような姿勢になります。この姿勢を日常的にしていると、PCを使っていなくても、覗き込む様な姿勢になってきます。つまり猫背になります。
猫背になると体で一番重い頭が前方へ移ります。つまり前かがみとなります。
正しい姿勢で立っているならそのままの体重が足の裏にかかります。しかし、前かがみとなると、体重は同じなのに、前かがみのまま立つ姿勢を支えなければならないので、足底腱膜に必要以上の負荷が掛かります。それだけではありません。
前かがみを保つためには、足の他の部分の筋肉にも負荷がかかり、原因の「2」で記した疲労の蓄積も起こりやすくなります。
5・足の裏の土踏まずが維持できない
足の裏の土踏まずの高さが低い偏平足の方も足底筋膜炎を起こし易いです。足の裏の負荷が不均等になるため、負荷の偏りが、足底筋膜炎を起こし易します。
偏平足とは反対に、土踏まずが必要以上に高くなるハイアーチも足底腱膜炎を起こし易くなります。ハイアーチになると、柔軟性が著しく落ちてしまい足底筋膜を損傷し易くなります。
足底筋膜炎の症状
足底筋膜炎の方は、床に踵が着いたときに鋭い痛みが出ます。足の裏の痛みの出やすい場所として、①踵に近い所②土踏まず③足の指の付け根 この3か所に痛みが出やすいです。
痛みには、「朝起きた時の一歩目」や「急な歩き出しの時」や「朝、痛くても徐々に痛みが引いてくる」等の特徴や個人差があります。
症状が進行してしまった方の中には、半年以上も症状が出ている方もいらっしゃる様です。早めに治療をなさって下さい。
足底筋膜炎の治療
当院での治療をご紹介いたします。
マトリックスウェブという電気による刺激での治療です。足底~ふくらはぎ・大腿裏へと電気を流します。
この電気の治療は痛みを改善させますが、1回で終了ではなく繰り返し行う事でより治療効果がでますので、
ある程度の治療期間が必要です。
マトリックスウェブの治療を行った後、マッサージ・ストレッチで筋肉・アキレス腱等の柔軟性も付けていきます。
次に、テーピングです。テーピングでアーチを作ると、足底腱膜の使い方をサポートします。
次は、インソールです。インソールも足底筋膜の使い方をサポートしてくれます。
足底筋膜炎の予防
足底筋膜にならない様にするにはどうしたら良いのかも、お伝えします。
まず、足の裏のストレッチです。
一方の手で踵を固定し、もう一方の手で足の指の付け根をつかみ、そのまま足の甲側へと逸らしてください。
次は、ふくらはぎ・アキレス腱のストレッチです。
伸ばしたい方の足を後ろにして、前後に足を開いてストレッチしましょう。壁があるなら壁を押しながらやると効果が出やすいです。
足底筋膜の筋力をアップも予防になります。
タオルを床に敷き、椅子に座り一方の端に脚を乗せます。そしてタオルを足の指を使って手繰り寄せましょう。一日に10回はやりましょう。
以上が足底筋膜炎に対して、当院ができる事です。
治るまで歩く事を休むなんて事は誰もできません。症状が進む前に、一度ご相談頂ければと思います。
お電話ありがとうございます、
中葛西りゅうせい接骨院でございます。